なんとなくわかる高校化学

溶解平衡

【まとめ】溶解平衡とは固体が液体に溶けていく量と溶けた物質が固体に戻る量が釣り合うことです

ここでは溶解平衡という言葉について説明します。

物質が溶媒に溶ける限り溶けた状態を飽和状態と呼ぶと説明しましたが、飽和状態になると物質が溶けなくなるのかというと、実はそうではありません。

物質が溶けなくなるのでなく、物質は溶け続けているのですが、実は液体に溶けている物質も少し固体に戻り続けており、物質が溶ける量と液体に溶けていた物質が固体に戻る量が釣り合うため、溶けていないように見えるのです。

具体的には下図のように、飽和状態では5つの分子が溶けだしたとしても、5つの分子がもとの固体に戻っているという感じです。


飽和状態の溶液

※今回はわかりやすく分子が5つ溶けて、分子が5つ戻ると書いていますが実際の数は異なります。
図では緑の分子が5つ溶けだしても、赤の分子が5つ固体に戻っています。


物質というのはまず溶媒に溶かすと、どんどん溶媒に溶けていきます(下図①)
この時は液体に物質はほとんど溶けていないため、どんどん溶けていくのですが、溶液にとけている物質の量が増えていくにつれて、固体に戻る量(緑の球)もどんどんと増えていきます(下図②,③)
そして、いつか物質が溶けていく量(赤の球)と、固体に戻る量(緑の球)が同じ数になると物質が溶けていないように見えるようになります(下図④)

溶解平衡になるまでのプロセス

そして、この溶ける量と固体に戻る量が釣り合っている状態のことを溶解平衡と言います。
溶解とは物質が液体に溶けていくということですが、溶解平衡とは溶解の量と固体に戻る量が釣り合う(平衡になる)ということです。

イメージとしては、溶解平衡は液体中に溶けている物質の量(上図では緑の球)が多くなって、固体が溶けだすスピードと溶けた物質がもとの固体に戻るスピードが釣り合った際に起こることだと思ってください。

溶解平衡と似た言葉として気液平衡という言葉もあるのですが、それについては次のページで紹介したいと思います。


まとめると、溶解平衡とは固体が液体に溶けていく量と溶けた物質が固体に戻る量が釣り合うことです

読んでくれてありがとう!!