なんとなくわかる高校化学

極性

【まとめ】極性とは分子の内部での電気的な偏りのことで、極性があると沸点や融点が高くなります

ここでは分子の極性について説明したいと思います。
分子の極性とは何かと言うと分子の内部での電気的な偏り(かたより)のことです。

それぞれの原子には電気陰性度があるように、電子をひきつける強さが異なります。そのため、原子が引っついて分子を作った際に電気陰性度の違いによって電子が片方の電子にひきつけれられる(分子内で電気的な偏りが生じる)のです。
※電子が原子間の真ん中にいるのでなく、片方の原子にひきつけられているイメージです。

例えば、酸素分子(O2)の場合は2つの酸素という同じ原子が引っ付いて、同じ強さで電子を引き付けているため、電気的な偏りはありません。

酸素分子の電気的な偏り

しかし、アンモニア分子(NH3)の場合は電気陰性度(電子の引き付ける力)がHよりもNの方が大きいため、電子はNの近くに存在し、電気的な偏りが生じています。
(電子がNにより強く引きつけられているため、Nが少し-の電気を帯びています)

アンモニア分子の電気的な偏り

そして、このように電気的な偏りを示す際には「δ+」や「δ-」という記号を使い、これらは少し電気的に+か-に偏っているということを示す時に使います

電気的な偏りの示し方 (酸素は偏りなし)

※「δ」をデルタと呼び、化学では「少し」という意味があります。
電気的な偏りを示す際に「δ+」や「δ-」として書きます。



そして、極性があると何が違うのかというと、分子の沸点や融点などが異なってきます

というのも、分子に極性があるということは電気的な偏りがある、つまり分子が電気を帯びているため、その電気の力のおかげで分子間の結びつきが強くなり、沸点が高くなるのです。


分子間の力(酸素とアンモニア)

例えば、酸素分子は電気的な偏りがないため、分子間には電気的な結びつきはなく、分子間にはファンデルワールス力のみしか働いていません。
その一方で、アンモニアは電気的な偏りがあるため、ファンデルワールス力に加え、分子間に電気的な力が働いています。

つまり、電気的な結びつきがない酸素のような分子よりも、極性のあるアンモニアの方が分子間の結びつきが強く、沸点や融点が高くなります。

ここでは極性について理解するとともに、極性がある分子だと沸点、融点が高くなるということも理解しておいてくださいね。

まとめると、極性とは分子の内部での電気的な偏りのことで、極性があると沸点や融点が高くなります

読んでくれてありがとう!!